監督 園子温
脚本 園子温
出演 吹越満
           でんでん
           神楽坂恵

★あらすじ★
小さな熱帯魚店を営む社本信行(吹越満)は、死別した前妻の娘美津子(梶原ひかり)と、現妻 妙子(神楽坂恵)の折り合いの悪さに悩みながら静かに暮らしていた。

ある日、スーパーで美津子が万引きをして社本は店長から呼び出される。 

そんな社本を救ったのは、スーパーの店長の知り合いである村田(でんでん)だった。村田の口八丁手八で店長は万引きを許し、さらに大型熱帯魚店を経営する村田は美津子をアルバイトとして雇うと言い出した。


そして社本は村田夫婦との交流が始まった。
後日、社本は村田から利益の大きい高級魚の取引を持ちかけられた。出資を求められた吉田という男は一千万円の出資を行い契約を交わした直後に勧められたドリンクを飲むと苦しみながら息絶えた。 

動揺する社本をよそに村田と妻の愛子(黒沢あすか)は死体の運搬を始めた。社本も運搬を手伝わされ山小屋まで運転するよう脅迫された。
山小屋に到着すると村田と愛子は遺体の処理を始め細かく切断した内臓は川に捨て、骨はドラム缶に入れて燃やした。
このように証拠が残らないようにすることを村田は「ボディを透明にする」と言った。
社本は家族を人質に取られ、吉田の舎弟が店に怒鳴りこんで来た際にも証言をさせられた。 


警察は村田の周辺で失踪者が続発していることを怪しんでおり、社本と接触しその旨を伝えた。かつて村田の右腕だった男も失踪し、その家族も行方不明になっている事を知らされた社本は葛藤した。
ある日、村田の電話で呼び出された社本は彼の顧問弁護士である筒井高康(渡辺哲)の家に向かわされた。そこには愛子と情事を行なっていた筒井が、栄養ドリンクを飲まされ死亡していた。

筒井の運転手も絞殺され、二人の死体を透明にするために社本は再び運搬を手伝わされた。 



解体が終わり川に内臓を捨てる際、社本は村田から妙子を抱いた事を告げられた。怒りが頂点に達した社本は、村田を殴るも逆に殴り倒されてしまい、ついに泣き出した。

社本は村田に愛子を抱くよう強制され、行為の最中手元にあった万年筆で愛子の頸動脈を刺した。

驚いた村田に襲いかかり社本は村田をメッタ刺しにした。
瀕死になった村田を山小屋に運び、社本は愛子にトドメをささせ解体を命じた。

社本は美津子を連れ帰り、家族で食事をとった。そして食事中に電話に出る美津子を殴って失神させ、その横で妙子を犯し、再び山小屋へ向かう。 


社本は解体を続ける愛子を殴り、揉み合いになった末にナイフで刺殺した。
血まみれの状態で椅子に座っていた社本は駆けつけた警察官に浴室を示した。
警察に連れられてやって来た妙子と美津子が駆け寄ると社本は妙子を刺殺した。


社本は美津子ににじり寄り「一人で生きていけるか」と尋ねた後、自ら頸部を切り裂いて死亡した。美津子が倒れた社本を笑いながら蹴りつける場面で、物語は幕を閉じる。

★解説★
注意:この映画は大変残虐なシーンがある為、心臓の弱い方などはオススメしません。

2011年に1本の邦画が上映された。
監督は園子温。

タイトルは「冷たい熱帯魚」
実際に起きた殺人事件がベースになっている。

埼玉愛犬家連続殺人事件である。
こんな事件が実際起きたと思うとゾッとする。
都合の悪い人間を次々と殺していく。

オープニングから、でんでんの怪演が炸裂する。

そして、それに嫌々ながら関わりを持ってしまう吹越満の変貌が面白い。

吹越満扮する社本は、始めはタダの気の弱い男だったが、映画が進むにつれて性格が変わってゆく。

でんでん扮する村田と関わりを持つことによって(殺人に加担すること)、
何か吹っ切れた感覚に陥る。

周りの人々も感覚がオカシイ人ばかりだ。
この作品を始めて観たときは
本当に衝撃を受けた。
「こんな映画、あったんだ」と。

この作品に近い映画は
「黒い家」あたりかな。

たまに観たくなるんですよ。
こう言う
頭オカシイんじゃないか?映画。

まだまだ探せばあると思うので
観たいと思います。

とりあえず、今回紹介した
「冷たい熱帯魚」を鑑賞する際は
多少覚悟して観て下さい。