監督 ユン・ジェギュン
脚本 ユン・ジェギュン
主演 ファン・ジョンミン

★あらすじ★
場面は朝鮮戦争。中国軍が攻めてくる中、住み慣れた村を離れ避難するドクスの家族。逃げ惑う人々の中でやっとアメリカ兵船の前に着いたドクスの家族は、決まった人数しか乗れない船に乗り込む為に必死で船の中まで登っている。


父と母は先に船に乗り、その後をドクスが妹マクスンをオンブして登るが、下の人が引っ張った勢いで妹マクスンが船の下に落ちてしまう。結局父はドクスに父がいないと家族を守っていくのはドクスしかいないと話してそのままマクスンを探しに行きます。


父と妹マクスンと別れてドクスと妹弟と母が着いたところは韓国プサンの国際市場にある叔母さんの店だった。叔母さんの家でドクス一家は生活する事になった。ドクス(ファン・ジョンミン)は、父が別れるときに「俺が家族の元に戻るまではドクスが一家を守ってくれ」との言葉を忘れた事は一度もない。


勉強が出来る弟がソウル大学に合格したが一家が貧しい為大学を諦めようとしている弟にドクスは「お金は気にするな」とドイツの鉱山へ出稼ぎを決めます。

体力のテストと面接で親友ダルグと一緒に受かったドクスは3年間の契約でドイツの鉱山で働くこととなった。



肉体労働で毎日疲れていたドクスは韓国から出稼ぎに来ていたヨンジャ(キム・ユンジン)と出会った。ヨンジャは派遣看護師として病院で働いていた。
ドクスは彼女に一目惚れしてヨンジャもドクスのことが好きになり二人はデートしたり距離を縮めていった。 


ドイツに来て3年経ちビザの延長が出来ず韓国に帰ることになったドクスはヨンジャに一緒に韓国へ帰りたいと言った。
しかし家族のためにそれはできないと断ったヨンジャを残してドクスは韓国に帰国した。ドクスの家はドイツで稼いだおかげで生活も楽になっていた。

しかしドクスが帰国した3ヵ月後、突然ヨンジャが妊娠したといいドクスの前に現れた。始めは何の事か分からなかったがドクスはドイツからの帰国前夜ヨンジャと結ばれていた。その時に妊娠した。

二人はめでたく結婚する事になった。
結婚したドクスはこれからは自分の為に生きていこうと思った矢先、妹が結婚したいと言い、そして今まで自分たちを支えてくれた叔母さんの店も叔母さんが死んだ後売りに出された。
ドクスは結局家族のために自分の夢を諦めてまた出稼ぎを決断した。

今度は技術兵として戦争中のベトナムに行くことになったドクス。危ない戦争所で技術兵で働いていたドクスはあるベトナムの一般人を助けようとして片足に銃を撃たれます。そして、片足に義足のようなものをつけて期限が終わり韓国に戻ったドクス。ベトナムで命を懸けて稼いだお金で妹の結婚式を挙げて、失いそうだったお店も取り戻します。


父親との約束を守り家族のために生きてきたドクスだが、ある日テレビを見ていると北朝鮮と韓国に離れて暮らしている家族を探す番組がある事を知った。


父親と妹マクスンを探すためにテレビ番組に出ることにしたドクスは結局父は見つからなかったが、養子として米国に住んでいる妹マクスンが見つかった。妹マクスンとの再会ができたドクスはマクスンと電話しながら号泣した。妹マクスンまで探したドクスは家に帰って部屋の中で父親の事を思い出して泣いた。
「お父さん会いたいです。本当につらいです。今まで本当にがんばってきました。」と父親の面影に語りかける。


その後、自宅の庭で今は年老いたドクスとヨンジャが会話しながら、ゆっくり時間が過ぎていった。


★解説★
ドクスという1人の男性を通して激動の時代を描いた作品です。
韓国で観客動員数歴代2位になったそうです。納得!!

監督は日本映画の
「ALWAYS 三丁目の夕日」を参考にしたそうです。
そう考えるとオープニングの紋白蝶は
そんな感じがします。

そして、我らが兄貴!
ファン・ジョンミン。

男性からみても、かっこいいぜ!
ミュージカル俳優らしいです。

私は、「傷だらけのふたり」
初めてファン・ジョンミンを知りました。何も知らずに感動して
「この俳優さん、見た目ダサいけど
味のある演技派の俳優さんだな」
くらいにしか思いませんでした。
しかし、「華麗なるリベンジ」
「ベテラン」など様々な役柄を演じれる
まさにベテラン役者です。

さらにヨンジャ役のキム・ユンジンさん。


アメリカドラマの「LOST」にも出ている国際派女優です。

そしてナム・ジン役の
東方神起・ユンホ


出演は短めでしたが印象的な役柄でした。

作品の評価も申し分無く
激動の時代に生きた人々の中で
現在でも名前の知られている人物が
要所要所で登場し
(現代自動車の創業者など)
ドクスの生涯の友人・ダルグも
物語に丁度良いコミカルさを
出していました。

朝鮮戦争やベトナム戦争などの描写も
リアルで見応えは充分です。
是非ご覧下さい。

韓国へ旅行に行ったら釜山の国際市場
行きたいと思います。